さよなら、といっしょに。

No.006
投稿者：みーこ（20代女性）

とても多忙な職場で働いていた頃、大好きな先輩が職場を去ることになりました。

悲しくて悲しくてその日がくるのが嫌で送別会が行われる最後の最後まで切ない気持ちでいっぱいでした。

先輩はみんなからも慕われていたので先輩の送別会には職場のOBの方などたくさんの人が駆けつけました。

わたしにとっても懐かしい人ばかり。周りは和やかに、先輩もみんなに挨拶をしながらにこやかでした。けれど、わたしは会のはじめから泣どおし…

たくさんの人に囲まれて楽しい会にしたいのに、涙が止まらない…

泣きながら一通り、先輩に挨拶をすませたその時、
急にお店の電気がまっくらに。

停電かな？！と思いきや大音量でバースデーソングがながれて
20本のローソクをさした大きな大きなケーキが出てきました。

誰のだろう？！とぼーっと考えてたらなんと私の前に！！

大好きな先輩や大好きな人たちがお誕生日ソングを歌ってくれました。

先輩のことで頭がいっぱいですっかり忘れていたのですが、その日はわたしの20歳のお誕生日だったのです。

泣どおした顔は更に真っ赤になって、その日とった写真はどれもブサイク。

でも、今でも心に残る日の思い出です。